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    映画:ユンヒへのレビュー・感想

    映画:ユンヒへのレビュー・感想

    あらすじ

    韓国で暮らすシングルマザーのユンヒ(キム・ヒエ)のもとに、ある日、一通の手紙が届く。ユンヒの娘で高校生のセボム(キム・ソヘ)はその手紙を偶然見てしまい、母の秘密を知る。

    セボムは、ユンヒを手紙の差出人であるジュン(中村優子)に会わせる決意をし、2人はジュンが暮らす日本の北海道は小樽に向かう。

    白い雪が降る静かな小樽。20年前の母の愛と娘の新たな愛が横たわる場所で、心の旅が始まる。

    監督:イム・デヒョン
    キャスト:キム・ヒエ
    キャスト:中村優子
    キャスト:キム・ソヘ
    キャスト:ソン・ユビン

    目次

    映画:ユンヒへのレビュー・感想

    女性二人のやまない想いを丁寧に描いた作品

    若い頃に引き離された女性二人がほんの刹那再会を果たす、静かな物語。時間が経っても、他の人との出会いや別れを経てもなお、変わらないものがあり続ける。その痛みや喜びが丁寧に描かれていて、惹きつけられた。冬の函館の深い雪が積もった静かな景色が彼女たちのひそやかな心情を描くのにぴったりだった。

    再会の場面も、ドラマチックに描くのではなく、一言二言言葉を交わすだけで、すぐに暗転し、雪の路面を踏みしめる静かな足音がやまない余韻を含ませてくれた。

    観る者に勇気と希望を与えてくれます

    韓国の現代社会をリアルに描いた作品で、観終わった後には深い感動と共に、多くの思索を促されました。

    映画の主人公、ユンヒは、社会の厳しい現実に直面しながらも、自分自身を見つめ直し、自分の人生を生き抜く強さを持つ女性です。彼女の生き様は、観る者に勇気と希望を与えてくれます。

    また、映画の中で描かれる韓国の風景や文化も非常に魅力的でした。特に、韓国の伝統的な家屋「ハヌク」の美しさや、韓国料理の豊かさは、観る者の心を引きつけます。

    しかし、この映画はただ美しいだけではありません。社会問題に対する鋭い視点も持っています。貧富の差、ジェンダー問題、家族のあり方など、現代社会が抱える問題を描き出しています。

    「ユンヒへ」は、観る者に多くの感情を呼び起こす作品です。感動、悲しみ、怒り、希望…。それらの感情を通じて、私たちは自分自身を見つめ直し、社会を考えるきっかけを得ることができます。

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