あらすじ
映画『ゴジラ-1.0』は、第二次世界大戦末期の1945年を舞台にしています。主人公の敷島浩一は特攻へ向かう途中、小笠原諸島の大戸島に着陸し、伝説の怪獣ゴジラに遭遇します。
その後、敷島は東京に帰り、空襲で両親を失った女性・大石典子と共同生活を始めます。1946年、核実験によりゴジラは巨大化し、東京に襲来。敷島は民間人としてゴジラに立ち向かうことになります。
映画はゴジラによる東京の破壊と、敷島たちの抵抗を描いています
監督:山崎貴
キャスト:神木隆之介
キャスト:浜辺美波
キャスト:山田裕貴
キャスト:青木崇高
キャスト:吉岡秀隆
映画:ゴジラ-1.0のレビュー・感想
怪獣映画らしい恐怖と絶望を味わえます!
まず、第二次世界大戦敗戦直後の時代にゴジラが容赦なく上陸するという絶望感はこれまでの作品とは比べ物にならなかったと思います。開始直後から、大戸島でゴジラに遭遇しますが、その時はティラノサウルスのような恐竜サイズ。そのため、人に直接?みついたり踏みつけたりと今までのゴジラでは見られなかった暴れ方となり、それが逆に恐竜映画のようなパニックと恐怖感を感じました。
そこから一転、ゴジラは50m級に巨大化ますが、序盤に感じた恐怖感とは全く質の違う恐怖を感じられます。巨大さと熱線による圧倒的な破壊力は、恐怖というより絶望…まるで神の怒りを目の当たりにしているかのような。それは、ゴジラ映画が目指している姿であると感じましたし、序盤とのギャップがあったからこそです。怪獣映画として、満点の大迫力だったと思います。
ストーリーも楽しめるゴジラ映画
このゴジラ映画はとても面白かったです。ゴジラの迫力がとてつもなくて恐ろしいのです。非力な人間がアイデアを駆使してゴジラと戦うのですが常にハラハラさせてくれます。
ゴジラの強さや熱線のパワーがガンガン伝わってきて手に汗握ります。音響にとても力が入っていて映画館でみないと魅力半減の映画だと思います。役者の演技は過剰なくらいで鼻につく人はいるかもしれませんがわかりやすくて私は好きです。ゴジラ映画にしては珍しくストーリーも面白く見ていて飽きませんでした。映画館でみるべき映画です。
苦難の連続にどう立ち向かっていけるのか
今回のゴジラの様子はかなり迫力があって好きでした。特に放射能の被ばくにより、そのパワーを身にまとい口から出すビームは凄い威力なので圧倒されました。
また、時代が戦後すぐといったその傷が重くのしかかる辛い時期に、地震そして荒れ狂うゴジラの出現と何十苦も受難する中で、必死に立ち向かって行こうとする後半のシーンがとても印象的でした。神木隆之介くんが最初はヘタレな役なのも驚きで、そこから少しずつ成長していく過程の演技も素晴らしかったです。
アクションと人間ドラマ
自分の子供時代に既に古い映画となっていた子供向けのゴジラが戦う娯楽映画かと思っていたけどそうではなかったです。戦争に従軍した人が抱える心の問題が敷島が自身が生き残ったことに罪悪感を感じていることで伝わってきました。また、澄子が軍人がしっかりしないから銃後の人が死んだという怒りもまた当時の世相を反映していると思いました。
このように、この映画は、ゴジラが出現して街を破壊するアクションシーンと戦争に関する人間ドラマが同時展開しています。大人にもメッセージがある面白い映画になっていると思いました。
昔ながらのゴジラ映画のファンを喜ばせることでしょう
古典的な怪獣映画の要素と現代の映画技術が見事に融合した作品で、観客を引きつける力がありました。
まず、ゴジラの描写について言及したいと思います。その巨大さと力強さは、昔ながらのゴジラ映画のファンを喜ばせることでしょう。しかし、そのデザインと動きは現代のCG技術を駆使しており、リアルで迫力ある映像になっています。
ストーリーテリングもまた、この映画の魅力の一つです。古典的な怪獣映画のテーマを維持しつつ、現代の視点と問題を取り入れています。これにより、映画はただのエンターテイメントだけでなく、社会的なメッセージを伝える手段ともなっています。
また、映画の音楽も素晴らしかったです。ゴジラの登場シーンや戦闘シーンの音楽は、観客の緊張感を高め、映画の雰囲気を一層引き立てていました。
全体的に、ゴジラ-1.0は古典と新時代の融合を見事に達成した映画だと感じました。
映像がすごかった。ただしちょっと。
とにかく映像がすごかったです。ゴジラが街を壊すシーンなど、特にすごくて、迫力満点です。日本のCG技術も、ハリウッドに負けないところまで来ていると、感心しました。これなら、アカデミー賞をもらえるのも、わかると思います。ただちょっと思ったのが、ここまで映像にすごくできたのは、もしかしたら、日本の俳優業界の力が弱いからではところです。ハリウッドだとこの頃、どんどんすごくなるCGなどに対して、俳優の仕事を取るなと、組合がもめてました。日本には俳優組合など、あったかなというレベルなので、もしかしたら、現在のハリウッドよりも、CGに力を入れやすかったのではと、少し思います。
特撮を超えた映画で現実感がある映画
日本作品のゴジラは海外作品より、特撮としてかなりリアル感があり、そして恐ろしさが伴っている。特にこの「ゴジラ-1.0」はそれをかなり感じさせる映画で実際にゴジラを恐ろしい生物だと感じさせるリアルを追及して細かく作成されている映画です。特に船の下に潜航しているゴジラは上手く描かれており、そういった細かいデジタル技術も見ごたえの一つで、その他の事などデジタル技術の凄さを感じられる楽しさもあります。また、現実感も凄く戦後当時の背景や政治の流れは良く描かれており、社会的な問題も含まれている映画です。この映画の見ごたえは、内容以外にも様々とありとても楽しく、何度か見返して観ることの出来る映画でおすすめです。
過去イチ、怖い『ゴジラ』だった…!
日本の未曾有の危機、太平洋戦争の終戦直後に現れた謎の超巨大生物”ゴジラ”。連合国の占領下、武装解除など政治的な問題を含めて、あまりにも理不尽で虚無感に苛まれるほどの状況にあって、それでも未来をあきらめなかった日本人たちの戦いです。打ちひしがれ、自分たちの人生をも見失っていた彼らが、東京・銀座を蹂躙されてどん底に叩き落されたところから、再生を目指して立ち上がっていった彼らの姿に胸が熱くなる思いでした。しかし、この作品を見てもっとも心に残ったのは『ゴジラ』の『怖さ』でした。過去に昭和のゴジラ、ミレニアムシリーズ、そして『シン・ゴジラ』などさまざまな作品を見てきた中で、こんなに怖いと思ったことはありませんでした。顔、破壊力、人間と対比したサイズ感、スピード…そして登場してくる瞬間のインパクト、どれをとってもナンバーワンです。
圧巻のゴジラ大迫力!!
開始5分もしないうちに目の前で触れそうなくらい肌の質感まで感じられる大迫力のゴジラが突如登場。神木さん演じる敷島が戦闘機で目の前のゴジラと目が合うシーンは、ゴジラののどが震える息遣いまで伝わりこっちも一緒に呼吸が止まる勢いでした。さすがアカデミー賞とるだけあります。ストーリーも、戦時の日本の考え方に対する批判や、人類がゴジラに翻弄されてる様子が最近の地震などの災害やコロナ等正体不明のものの脅威に怯えている今の日本人の様子とも重なり考えさせられるよい作品でした。
史上最高の映像と最弱のゴジラ
アカデミー賞を受賞した話題のゴジラ。昨今ゴジラをCGで表現するのは日米共にだが、ゴジラの皮膚感まで細かに追求したのは本作が最高。伊福部昭の挿入も効果的に使われゴジラの恐怖が倍増されて良かった。ゴジラと旧日本軍の兵器が戦うシーンもミリタリー好きにはたまらない。その一方、映像がリアルゆえにゴジラの神秘性・無敵感を喪失させてしまった。超兵器・ライバル怪獣などが登場すると作品にウソが入ると思ったのだろうか。長いシリーズの中で最も貧相な平気で倒されたゴジラであることは案外に見逃されがちである。
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