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    映画:砂の女のレビュー・感想

    映画:砂の女のレビュー・感想

    あらすじ

    映画『砂の女』は、アブラハムという男が砂丘の集落で行方不明になり、砂に囲まれた家に住む謎の女性に遭遇する物語です。

    彼は女性と一緒に暮らし始め、砂から家を守るために助けを求めますが、外界との連絡は困難です。

    映画は、二人の関係と彼らが直面する環境の過酷さを描いています。

    監督:勅使河原宏
    キャスト:岡田英次
    キャスト:岸田今日子

    目次

    映画:砂の女のレビュー・感想

    安部公房の不条理な世界を完全映像化

    安部公房の同名小説を勅使河原弘監督が映画化した作品。原作の不条理な世界観を、恐ろしくも美しい圧倒的な迫力を持った映像で完全再現しています。

    舞台となる村のどこまでも続く砂漠の景色には絶望を感じる一方、グラフィカルで洗練された印象もあり、まさに底なし沼のような村の魅力を映像によって伝えています。

    また、砂の女を演じる岸田今日子さんの、質素ながらも色気あふれる佇まいに思わず釘付けになってしまいました。砂の付着した皮膚の美しさに心奪われます。

    人間関係の複雑さを描いている

    日本の文豪・安部公房の同名小説を映画化したもので、その独特な世界観と深遠なテーマが見事に描かれています。

    まず、映画の舞台となる砂丘の風景が圧倒的でした。砂の海が広がる絶望的な風景は、主人公たちの心情を象徴しているかのようで、観る者の心に深く刻まれます。また、その砂丘を舞台に繰り広げられる男女のドラマは、人間の本質や生きることの意味を問いかけてくるようで、非常に考えさせられました。

    特に、主人公の男が砂丘での生活に次第に馴染んでいく様子は、人間の適応力の強さを感じさせ、同時にその哀しさも感じさせてくれます。また、女性との関係性も微妙に変化していく様子は、人間関係の複雑さを描いていると感じました。

    映画「砂の女」は、ただのエンターテイメントとしてだけでなく、人間の存在や生きることの意味を深く考えさせてくれる作品です。

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