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    映画:護られなかった者たちへのレビュー・感想

    映画:護られなかった者たちへのレビュー・感想

    あらすじ

    東日本大震災から4年後、仙台市内のアパートで、両手を拘束されたうえ四肢や口をガムテープで塞がれ、餓死した状態の遺体が発見された。被害者の名は三雲忠勝。

    福祉保健事務所の人間だということがわかり、金銭に手がつけられていなかったことから怨恨の線で捜査が始められたが、身辺を洗っても、職場でも家庭でも三雲のことを悪く言う者は誰もいなかった。

    しかしそれから4日後、今度は宮城県議会議員の城之内猛留が公園近くの森の中にある農機具小屋の中で遺体で発見される。遺体の状態は記者クラブにも流していない共通項が多く、十中八九同一人物によるものだと判断された。

    城之内にも公私ともに悪い噂すら見つからなかったため、犯人は善人や人格者に照準を定めていると考えた捜査本部は、前科者や精神科に通院歴がある者からあたるよう指示するが、宮城県捜査一課所属の笘篠誠一郎は2人に必ず何か共通点があるはずだと考える。

    そして城之内が議員になる前は厚労省の公務員であり、三雲と城之内が塩釜福祉事務所で2年間、同じ時期に職員として働いていたことをつきとめる。

    監督:瀬々敬久
    キャスト:佐藤健
    キャスト:阿部寛
    キャスト:清原果耶
    キャスト:林遣都
    キャスト:永山瑛太
    キャスト:緒形直人
    キャスト:吉岡秀隆

    目次

    映画:護られなかった者たちへのレビュー・感想

    生活保護の本来の存在意義とは

    大震災で家族や住処を失った利根君・カンちゃん・けいさんの3人。避難所で他者が家族で身を寄せ合って生活している中、1人ぼっちの3人が本当の家族のように生活している姿で涙があふれ出てきた。けいさんの生活保護申請を阻む、昔おいてきた娘への確認。

    必要な役所の手続きではあるんだろうけど、そのせいでけいさんが死んでしまったという考えに陥ってしまった私は、カンちゃんよりの考えなんだろうなぁ。生活保護を受けるにはたくさんのルールがあるのは分かる。全員に申請を下せないのも、昔気質の人が申請することを恥だと思っていることも分かる。

    ただ、生活保護の根底には弱者救済という考えが存在する。ずるい大人が生活保護費を不正受給するせいで、生活保護のハードルが高くなったのも事実。税金を払っている身分の私からすれば、税金は不正受給する大人ではなく、本当に生活に困って食べるものもままならないような人に使ってもらいたいのが本音。

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