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    映画:PERFECT DAYSのレビュー・感想

    映画:PERFECT DAYSのレビュー・感想

    あらすじ

    東京スカイツリーが近い古びたアパートで独り暮らしをする、中年の寡黙な清掃作業員・平山(役所広司)は、一見、判で押したような日々を送っている。毎朝薄暗いうちに起き、台所で顔を洗い、ワゴン車を運転して仕事場へ向かう。行き先は渋谷区内にある公衆トイレ。それらを次々と回り、隅々まで手際よく磨き上げてゆく。

    一緒に働く若い清掃員・タカシ(柄本時生)はどうせすぐ汚れるのだからと作業は適当にこなし、通っているガールズ・バーのアヤ(アオイヤマダ)と深い仲になりたいが金がないとぼやいてばかりいる。

    平山は意に介さず、ただ一心に自分の持ち場を磨き上げる。作業をつづけていても、誰からも見て見ぬふりをされるような仕事。しかし平山はそれも気にせず、仕事をつづける。仕事中は、ほとんど言葉を発することがない。

    監督:ヴィム・ヴェンダース
    キャスト:役所広司
    キャスト:柄本時生
    キャスト:中野有紗
    キャスト:田中泯
    キャスト:三浦友和

    目次

    映画:PERFECT DAYSのレビュー・感想

    淡々と生きることが最良の幸せ!

    この作品の感動は時間が経てば経つほど、胸の中で大きくなっていくような気がします。役所広司の演技のうまさや監督の作り込みの凄さがこの感動を呼び起こしているようです。この作品を見て感じるだけでそれでいいと思いますが、注釈をつけるとすれば、与えられた人生は100%完璧なんだということを示唆しているのでしょうか。

    ないものねだりをするよりも、今ある人生に感謝して淡々と生きることが、最良の幸せであると感じました。本当に心が穏やかになる傑作だと思います。

    さりげない日常に陽を差す映画

    トイレの清掃員の規則正しい日常を映像化した作品。これといった大きなエピソードはないものの、主人公・平山の仕事への真摯な向き合い方、日常生活の一コマづつを大切にするような生き方に共感をおぼえます。

    作品にながれる70年代の洋楽ロック音楽も、映像としっかり合っていて味わいがあります。この映画を見ると、決してドラマティックではない、平凡に思える日常生活も角度を変えてみれば、かけがいのない貴重な日々であるという実感を覚えると思います。

    一度観たら忘れられない作品

    映画のストーリーテリングは非常に巧みで、観客を引き込む力がありました。登場人物たちの心情や背景が丁寧に描かれており、彼らの感情に共感し、時には涙することもありました。

    また、映像美もこの映画の魅力の一つです。美しい風景や街並み、人々の生活がリアルに描かれており、観ているだけで心が満たされるような感覚になりました。

    しかし、PERFECT DAYS:はただ美しいだけの映画ではありません。それぞれのキャラクターが抱える問題や葛藤を通じて、私たち自身の生活や価値観について考えさせられる作品でもあります。

    全体的に、PERFECT DAYS:は視覚的にもストーリー的にも満足度の高い映画でした。心に残るシーンやメッセージが多く、一度観たら忘れられない作品だと感じました。

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