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    映画:ジェリーのレビュー・感想

    映画:ジェリーのレビュー・感想

    あらすじ

    映画は、ジェリー(ケイシー・アフレック)とデビッド(マット・デイモン)という2人の友人がロサンゼルスを出発し、アメリカの南西部の広大な砂漠に向かう旅から始まります。彼らは自動車で砂漠を走り、自然の美しさを楽しんでいます。

    しかし、彼らの旅は徐々にトラブルに見舞われます。彼らは道に迷い、水と食料の不足に悩まされます。さらに、2人の友情も徐々に摩擦を生み出し、精神的なプレッシャーが高まっていきます。

    映画は非常に独特で実験的なスタイルで制作されており、長いワンショットのシーンや抽象的な映像が特徴です。登場人物の内面の葛藤や絶望感が、映像と音楽を通じて表現されています。

    「ジェリー」は、登場人物の孤独と絶望、友情の葛藤などを探求する映画であり、独特の映像美と哲学的な要素を持っています。しかし、その独特なスタイルと内容のため、観客にとっては理解が難しい映画とされています。

    監督:ガス・ヴァン・サント
    キャスト:ケイシー・アフレック
    キャスト:マット・デイモン

    目次

    映画:ジェリーのレビュー・感想

    アンビエント感のある映像美

    ガス・ヴァン・サント監督、マット・デイモン主演の2002年に公開された映画です。スリラー、サスペンスの類にジャンル分けされる事があるようですが、ストーリーは気にする必要がありません。いわゆるホラー映画的な怖い映像もありません。『ジェリー』は圧倒的な映像美を追求している映画です。

    またそれに特化する為にストーリー性などのその他の要素はできる限り削ぎ落とされています。2人の男性がひたすら歩き続ける映画ですが、この映画の主人公は2人の男性ではなく広大な砂漠や塩湖の風景です。

    冒頭のアルヴォ・ペルトの音楽に象徴されるように、ひたすら静かでアンビエント感のある風景が流れます。ここまで抑制のきいた映画は他になかなかないので、絶対おすすめです。

    独特な世界観

    観る者に深い思索を促す作品で、その独特な世界観に引き込まれました。

    映画のストーリーはシンプルで、二人の男性が荒野を彷徨うというもの。しかし、そのシンプルさが逆に観る者の心に深く響き、自己と向き合う時間を与えてくれます。主演のマット・デイモンとケイシー・アフレックの演技も素晴らしく、彼らの表情や仕草から感じる絶望感や孤独感がリアルに伝わってきました。

    また、映画の中で描かれる壮大な自然の風景は圧巻で、その美しさと厳しさが同時に描かれています。それはまるで、人間の生と死、存在と無の問いを投げかけているかのようでした。

    しかし、この映画は一見すると難解に感じるかもしれません。ストーリーが進むにつれて、観る者自身がジェリーたちと一緒に迷い、苦しむことで、人間の存在や生きる意味について考えさせられます。

    映画「ジェリー」は、ただ観るだけでなく、自己と向き合い、深く考える機会を与えてくれる作品です。

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