あらすじ
主人公は、30代の郵便配達員である男性(演: 山崎賢人)。ある日、彼は脳腫瘍の診断を受け、余命わずかと告げられます。彼は病院で、死と向き合い、人生の選択について考え始めます。
ある晩、彼のアパートに現れる謎の男(演: 滝藤賢一)が、彼に契約を提案します。その契約は、1つの物事や存在を世界から消す代わりに、1日の寿命を得るというもので、男は彼に「もし世界から、猫が消えたらどうなるか?」という問いを投げかけます。男は猫が人々に愛され、癒しと幸福をもたらす存在だと説明します。
郵便配達員は契約に同意し、最初に猫が消えることを選択します。その結果、彼の猫は消え、世界中の猫も一瞬にして消滅します。しかし、彼はその代償として1日の寿命を得ます。彼は毎日、世界からさまざまなものを消していき、寿命を延ばします。
映画は、主人公が契約を通じて世界から愛するものを失いながら、自身の価値観と人生の意味を見つける過程を描いています。彼は過去の出来事や人間関係を振り返り、重要なものは何かを見つけ出すために魂の旅に出ます。
「今夜、世界からこの恋が消えても」は、契約を通じて物事や存在を喪失しながら、命の尊さと幸福の意味を再評価する感動的な映画で、愛と別れ、自己発見についてのテーマを探求しています。
監督:三木孝浩
キャスト:道枝駿佑
キャスト:福本莉子
キャスト:古川琴音
キャスト:前田航基
キャスト:西垣匠
キャスト:松本穂香
映画:今夜、世界からこの恋が消えてものレビュー・感想
涙が止まらなくなる映画
記憶をなくしてしまう病気を持っているヒロインと男の子がひょんなことから付き合う物語なのですが、ヒロインがその病気を持っていることを秘密にしていてデート中に突然ヒロインが記憶をなくしてしまっても、ヒロインのことを嫌わずに病気を受け入れてあげる男の子の優しい気持ちにすごく感動します。
男の子も自分が寿命のある病気にかかっていることを隠していたのですが、ある日死んでしまうシーンは予想外で、心が痛みました。
現代人なら誰もが共感できる
恋人たちの記憶が消えてしまうという独特な設定が魅力的で、観る者を深く引き込みます。主人公たちの恋愛模様は、一瞬で心を掴まれるほどリアルで、その感情の揺れ動きに共感できることでしょう。
また、映画の中で描かれる現代社会の問題点にも、深く考えさせられました。特に、SNSやインターネットが人々の生活に与える影響については、現代人なら誰もが共感できる部分だと思います。
しかし、何よりもこの映画が素晴らしいと感じたのは、そのストーリーテリングです。観客を飽きさせることなく、最後まで引きつけて離さない。その力強さには感服しました。
そして、最後に待ち受ける結末は、観た者全てを感動の渦に巻き込むことでしょう。私自身も涙を流しながら、その美しさに心を奪われました。
今夜、世界からこの恋が消えてもは、恋愛映画の新たな可能性を提示してくれる作品です。
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