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    映画:それでもボクはやってないを見た感想・レビュー

    映画:それでもボクはやってないを見た感想・レビュー

    あらすじ

    就職活動中のフリーター、 金子徹平(演:加瀬亮)は、ある朝、面接へ向かうために満員電車に乗っていた。ところが、降車駅を過ぎてドア付近で上着に手をかけていたその時、隣にいた女子中学生から「痴漢です!」と叫ばれ、駅員室へ連行されてしまう。

    警察署では、徹平は「やっていない」と訴え続けるが、担当刑事(演:大森南朋)から「認めてくれたらすぐ帰れる」と迫られ、また調書の内容が本人の言葉と微妙にずれていく。

    段階を経て、徹平は起訴され、裁判へと臨むことになる。弁護人にはベテランの 役所広司 演じる荒川、そして新人弁護士の 瀬戸朝香 演じる須藤が就く。裁判の中で、被害者側の証言の曖昧さや、駅事務室での「無罪を証言してくれた女性目撃者」の存在も浮上するが、判決は思わぬ方向へ展開していく。

    最終的に、徹平は有罪判決を受けるという形で物語は幕を閉じる。彼自身は「やっていない」という思いを貫き、控訴の意志を示すが、明確な“真犯人”が描かれることはなく、司法制度のリアルな厳しさが浮き彫りとなる。

    監督:周防正行
    キャスト:加瀬亮
    キャスト:瀬戸朝香
    キャスト:もたいまさこ
    キャスト:山本耕史
    キャスト:鈴木蘭々
    キャスト:光石研

    電車の中での痴漢は冤罪事件が起きやすい環境にあります。

    痴漢の区別罪名罰条罰則
    都条例違反の痴漢都条例違反の罪都条例8条1項2号6か月以下の懲役(拘禁刑)または50万円以下の罰金
    都条例8条8項(常習)1年以下の懲役(拘禁刑)または100万円以下の罰金
    不同意わいせつの痴漢不同意わいせつ罪刑法176条6か月以上10年以下の懲役(拘禁刑)

    参考:痴漢で逮捕されたら

    目次

    映画:それでもボクはやってないを見た感想・レビュー

    やってないが届かない国

    それでもボクはやってないを観て、私は静かに震えました。主人公がただ「やってない」と言い続けるだけなのに、社会はその声を簡単に踏みにじっていきます。警察も裁判所も、真実よりも手続きの正しさを守ることに必死で、まるで巨大なコンベアに人間が流されていくかのように感じられました。自分がもし同じ立場なら、どうしようと背筋ご冷たくなりました。正義とは誰のためにあるんだろう?ラストの無音の時間が色々考えさせられる瞬間でした。エンタメではなく、現実に叩きつけられるような一本でした。

    日本の裁判制度に疑問を投げかける作品

    映画『それでもボクはやってない』は、満員電車で痴漢の冤罪をかけられた青年が、無実を証明するために裁判へ挑む社会派ドラマです。監督は『Shall we ダンス?』の周防正行。リアリティを極限まで追求した取調べや法廷シーンは、まるでドキュメンタリーのよう。

    本作は、日本の刑事裁判の問題点である長期拘留、自白偏重、無罪率の低さを鋭く描き、観る者に「正義とは何か?」を問いかけます。理不尽な現実に立ち向かう主人公の姿は胸を打ち、社会の構造的課題を考えるきっかけとなる必見の映画です。

    国家権力の闇と法廷のリアルを描いた大作

    今までの法廷映画というのは正義感溢れる弁護士や検事が悪事や不正を暴き、正義を掴み取るという作品が多く、大声をあげて正義を訴えるシーンなどが多かったイメージです。しかし、この作品ではそういう要素は一切なく、ただただ国家権力というものが法律よりも強く守られており、警察・検察・裁判所の面子を守る様にできているシステムが、冤罪に繋がっているのだと感じました。どちらかといえばこの話が今の日本のリアルなのだろうとこの映画を通して感じましたし、恐ろしさとともに考えさせられる映画でした。

    痴漢冤罪に対しての恐怖心を植え付けられる

    本当にこの映画は怖いと思いましたね。いつ何時自分にもこの映画で起きた出来事が降りかかってくるかわからない事柄をテーマとして掲げているので凄く興味深かったです。加瀬亮さんの芝居も本当に上手いですし法廷の場面でのリアルな描写に心動かされること間違いなしです。冤罪を晴らすために弁護士の方々が尽力してくれるのですが、やっぱりリアリティを追求するとああいう判決になってしまうんだということを強く思い知らされましたね。控訴したとしても勝つ見込みがないのなら自分だったら判決を受け入れてしまいそうで本当に怖い作品です。

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