あらすじ
『メタモルフォーゼの縁側』は、鶴谷香央理の漫画を原作に、芦田愛菜と宮本信子が共演する実写映画です。物語は、ボーイズラブ（BL）漫画を通してつながる女子高生と老婦人の交流を描いた人間ドラマです。主人公の17歳の女子高生・うらら（芦田愛菜）は、毎晩こっそりBL漫画を楽しんでいます。一方、75歳の老婦人・雪（宮本信子）は、夫に先立たれ孤独に暮らしています。
ある日、うららがアルバイトする本屋に雪がやってきます。美しい表紙にひかれてBL漫画を手に取った雪は、初めてのぞく世界に驚きつつも、男の子たちが繰り広げる恋物語に魅了されます。BL漫画の話題で意気投合したうららと雪は、雪の家の縁側で一緒に漫画を読んでは語り合うようになり、立場も年齢も超えて友情を育んでいきます。
脚本は「8年越しの花嫁 奇跡の実話」の岡田惠和が手がけ、「青くて痛くて脆い」の狩山俊輔が監督を務めます。友情と成長を描いたこの映画は、世代を超えた心温まる交流を通じて、人と人とのつながりの大切さを伝えます。
監督：狩山俊輔
キャスト：芦田愛菜
キャスト：宮本信子
キャスト：高橋恭平
キャスト：古川琴音
キャスト：生田智子
キャスト：光石研
映画:メタモルフォーゼの縁側のレビュー・感想
好きなもの親友に年齢は関係ない
人に好きなものを好きと言えない気持ち、誰にでも少なからず心当たりがあるんじゃないかと思います。BLマンガをテーマに物語は進んでいきます。老婦人のゆきさんが何気なく寄った本屋さんで、とても綺麗な表紙のBLマンガを見て心が動かされます。もちろんBLマンガの内容など知らずに。書店でアルバイトしているうららは、ゆきさんの姿を見てとても戸惑いますが、純粋なゆきさんの言葉や行動に次第に自分がコンプレックスを持っていたBL作品に対しての想いが変化していきます。自分の好きなものは胸を張って、堂々と好きと言いたい、言ってもいいんだとこの映画が教えてくれました。見終わった後は自分の好きな趣味に自信が持てて、清々しかったです。自分に自信が持てなくなったら繰り返し見たい映画です。