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    映画:スパークス・ブラザーズを見た感想・レビュー

    映画:スパークス・ブラザーズを見た感想・レビュー

    あらすじ

    『スパークス・ブラザーズ』は、『ラストナイト・イン・ソーホー』や『ベイビー・ドライバー』のエドガー・ライト監督が手がけた初のドキュメンタリー映画で、1960年代に結成された兄弟バンド「スパークス」の実像に迫る音楽ドキュメンタリーです。ロンとラッセル・メイル兄弟によるスパークスは、実験的で先進的なサウンドと独特のライブパフォーマンスで、音楽業界においてカルト的な支持を集め、半世紀以上にわたって音楽界に影響を与え続けてきました。

    映画では、スパークスの半世紀にわたる活動の歴史を、貴重なアーカイブ映像を通して振り返るとともに、彼らの素顔にも迫ります。さらに、スパークスに影響を受けた数多くのアーティストたち、ベックやレッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリー、フランツ・フェルディナンドのアレックス・カプラノス、トッド・ラングレンなどが出演し、バンドの魅力とその革新性を語ります。

    このドキュメンタリーは、音楽ファンだけでなく、彼らのユニークな芸術性と影響力に触れたい全ての観客に向けた、深く洞察に満ちた作品です。

    監督:エドガー・ライト
    キャスト:ロン・メイル
    キャスト:ラッセル・メイル
    キャスト:ベック
    キャスト:アレックス・カプラノス
    キャスト:トッド・ラングレン
    キャスト:フリー

    目次

    スパークス・ブラザーズを見た感想・レビュー

    孤高の道を貫く兄弟バンドの半世紀

    スパークスという”マイナー”な兄弟バンドの半世紀を追ったドキュメンタリー。映画公開当時、兄のロンは76歳、弟のラッセルは73歳となかなかの高齢だが、バリバリの現役。
    マイナーのはずなのに、BECK、ビョーク、DURAN DURANといったメジャーアーティストが数多く登場、彼らからどれだけ大きな影響を受けたか、どんなにユニークで素晴らしいか語り出す。挙げ句の果てにポールマッカートニーが兄ロンの容姿を真似たMVが紹介される。なんなんだ、このバンド?
    おそらくこの映画で万人を感動させるのは、彼らの商業性に迎合しない「信念」とそれに伴う「挫折」、その先にある「復活」と「栄光」だろう。山あり谷ありなんて言葉では言い尽くせない彼らの波乱万丈で孤高の音楽人生には驚嘆させられる。そして弟ラッセルの半世紀以上全く衰えない素晴らしい歌声で締めくくるエンディング。思わずスタンディングオベーションしたくなる快作だ。

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