あらすじ
映画『グリーンブック』は、1960年代のアメリカ南部を舞台に、人種差別の厳しい社会で黒人ジャズピアニストと白人運転手が旅を通じて友情を築く実話を描いたドラマです。1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒として働くトニー・リップは、粗野で無教養ながら口が達者で頼りにされる存在でした。しかし、クラブが改装で閉鎖され、無職になったトニーは、南部でコンサートツアーを行う黒人ジャズピアニスト、ドクター・シャーリーの運転手として雇われます。
南部では黒人への差別が根強く残っており、ドクター・シャーリーは「グリーンブック」という黒人が安全に旅行できる施設を記載したガイドを頼りに旅を続けます。出自も性格も異なるトニーとシャーリーは、当初衝突を繰り返しますが、旅を通じて互いを理解し合い、深い友情を築いていきます。やがて、トニーはシャーリーが直面する差別の現実に触れ、彼を守り支えるようになります。
主演はビゴ・モーテンセン（トニー役）とマハーシャラ・アリ（シャーリー役）。トニー・リップの実の息子ニック・バレロンガが製作・脚本を手がけ、監督はピーター・ファレリー。第91回アカデミー賞で作品賞を受賞した感動の物語です。
監督：ピーター・ファレリー
キャスト：ビゴ・モーテンセン
キャスト：マハーシャラ・アリ
キャスト：リンダ・カーデリニ
キャスト：ディミテル・D・マリノフ
キャスト：マイク・ハットン
キャスト：セバスティアン・マニスカルコ
グリーンブックを見た感想・レビュー
深刻な社会問題を乗り越える爽やかさ
この作品では黒人差別や同性愛差別、貧困などのさまざまな社会問題が取り扱われますが、鑑賞後はとにかく穏やかな気持ちになれます。
肌の色や生い立ち、それぞれ違う文化で育った2人がお互いの文化を体験して友情を深めていくさまがとにかく爽快感抜群なのです。
また、日本人からすると馴染みのない文化や知識も知ることができるので、そういった面でも有益な作品だと言えるでしょう。
その他、最後にちょっとした愉快なオチが用意されているのもこの作品を特別なものにしています。